先日Discordで、女の子と話した。私は鬱がひどくて最近はあまりサーバーに上がらないのだけど、ひとりぼっちの夜が限界で、孤独で希死念慮もひどくなるし、もうどうしようもなかった。
前にも話したことのある子で、その時のご飯食べながらの咀嚼音が不快だったので、もう話したくないなと思ってた。若いからか、自分の気分を垂れ流しで、周囲への依存もひどい感じで、詳しい事情は知らないけど、その子のことが原因のトラブルで、サーバーを抜けた人がいるとか、そういう噂も小耳に挟んでたから、あえて自分から話そうとは思ってなかったけど、その日はその子しかいなかった。
話しかけると、彼女もだいぶしんどいらしく、サーバーに上がってないと苦しいと言っていた。ふぅふぅとしんどい息も聞こえる。
私も辛いんだよね、という話から、ふたりで鬱や希死念慮の話。彼女はいつもこんな話を遠慮なくする人だし、私ももういいかと思って、少し正直に自分の気持ちも語ってみた。彼女は同調してくれたし、私も彼女に同調した。「この世界なんて、なくなってしまえばいいのに」と彼女は言って、「彼氏の友達と揉め事があって、もう全てが嫌」と言って、しまいに泣き出した。それから「100円ショップで練炭って売ってる?売ってるよね?」と言って、私に自殺を仄めかした。私は「知らない」と言った。彼女は「練炭で死ぬと苦しくないのかな?」と私に聞いた。「知らないけど。私の父はガス自殺で死んだけどね」と言った。彼女は黙っていた。
彼女の話を聞いていて、こういう発言で周囲を困惑させて、サーバー抜ける人が出たんだろうなって思った。若いから、依存や甘えが強いんだなと思った。私なんて、こんなふうに人を困らせるような発言なんて、絶対にできないし、したこともない。死にたい気持ちは伝えたことはあっても、今から死ぬとか、相手に具体的な心配をかけさせるような発言や行動もしない。だってみんな迷惑に決まってるんだから。
若いからなのか、そういう人なのか。彼女は自由に「自分だけが不幸だ」と散々喚いて、泣いて、自殺を仄めかしていた。私は彼女の若いが故の甘えと独りよがりな身の上話に全然共感できなかった(彼女に話す気はさらさらないけど、私の人生のほうが圧倒的な地獄だという自信があった)けど、辛い気持ちや死んでしまいたい苦しさは、わかりすぎるほどわかるので、ただそこで彼女の泣き声を聞いていた。
彼女は泣いてスッキリしたと思う。いちおう「泣いてごめんね」と言っていた。私が年上と知っていても、初めから終わりまで、だらしないタメ口も変。そういうこともわからない、世間知らず。
でも、泣きたいのに、鬱がひどくて心が麻痺しすぎていつも泣けない私は、「泣ける時に泣いたほうがいいよ」と彼女を慰めた。
人の泣き声を聞くのはいつぶりだろう。どこの誰とも知らない。Discordでひととき、袖触れ合う誰か。彼女にとって、その夜は全然特別じゃなくて、いつでも誰にでもこんなふうに、自分の感情を垂れ流して、泣いたり喚いたりしていそう。
私には子供の頃から、当たり前にワンネス的な感覚があって、人は深い次元、見えない次元でみんなつながっていると感じていた。だから、誰かの苦しみは他人事ではないし、誰かが辛いなら、慰めてあげたいし、幸せであってほしい。不幸な人が減れば、世界全体の幸福度が上がる。誰かの幸せは自分の幸せでもある。本気でそういう思いで生きてた。でも、周囲はそうじゃなかった。だから、いつも陰で人を支えても、自分自身は搾取されるばかりだった。誰も本当には私を愛していなかった。
今は、もう自己犠牲はやめようと、すごく気をつけている。うっかり人に親切にしないようにと、すごく気をつけている。
私の感情は、いつ解放されるのだろう。
私は自分が思い入れを持てる人にじゃないと、本当の感情なんて露わにできない。
彼女とは全然違う。